2006
20061222 島原新聞
議員定数削減案を否決
- 5対7で反対多数 特別委員会で審査 -
島原市議会の議員定数条例審査特別委員会(野田隆義委員長)が
21日、市役所で開かれた。

市議定数を現行の条例定数23人から20人に削減を目指す
「島原市民連合会」の片山兼秀会長らが
地方自治法に基づき直接請求した
市議会議員定数条例の一部改正案を審査したが、
反対多数で否決した。

同委員会は全会派(12会派)で構成し、
委員長を含む委員13人が全員出席。

議案に対する質疑では
「町内会・自治会が直接請求の活動をすることに問題がある」、
「財政の悪化が短絡的に議員定数削減問題にされている」、
「有明では『合併効果が出ておらず、議員だけが良い思いをしている』
という住民の苛立ちの声があり、それが住民運動の背景にある」
などと指摘があった。

討論では賛成の立場で3人が
「今の財政事情を考え、20人は全国平均からみても妥当だ」、
「18,800人の署名は民意であり、最も大事にすべきものだ」
などと意見を述べた。

これに対し反対討論では
「議会制民主主義には一定の議員数が必要であり、
20人はあまりにも極端に少なすぎる。
提案は財政問題を理由にしているが、
国・地方の財政難の原因は明確であり、この点を検証すべきだ」、
「新しい時代にあった今後の議会のあり方が求められており、
それを論議するだけの議員数は必要だ」
などの意見があり、
挙手採決の結果、賛成5人、反対7人の賛成少数により
否決すべきものと決定した。

賛成したのは
林田強、古川隆三郎、井村成俊、内田憲一郎、松坂昌應の5議員。
補足:反対したのは、
上田泉議員(日本共産党)、松本匠議員(社民党)
島内議員(普賢会)、松本眞議員(舞岳会)、馬場議員(市政同志会)、
田中議員(市民クラブ)、濱崎議員(平成会)、の7議員
遺憾!!民意を無視
今後のこと連合会で検討
委員会を傍聴した片山会長は採決の結果を受け、
「残念の一言。
結局、18,000人の民意を無視したことになり、遺憾だ。
議員の良識を疑う」
とする一方、
住民運動については
「行政や議会に対して住民が意識をもつことが求められており、
その意味では良かった。今後のことは連合会で検討していく」
と語った。

同議案は
今期定例会最終日の26日開かれる本会議で採決されるが、
今のところ否決される可能性が高い。

水屋敷主人の日記