20051119
島原新聞(20051123付)
財界の鞍馬天狗 中山氏が死去

「ミスター再編成」元興銀頭取の中山素平氏が死去

 元日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)頭取で、
活発な財界活動でも知られた中山素平(なかやま・そへい)氏が、
19日午後5時45分、心不全のため死去した。99歳だった。

 告別式は近親者のみで済ませた。
喪主は長男、哲(さとし)氏。お別れの会を行うが、日程は未定。

 1929年、東京商科大(現一橋大)本科卒、日本興業銀行入行。
日本開発銀行理事などを経て、61年から興銀頭取、68年から会長。

昭和20年代には興銀再建準備室長として
GHQによる興銀解体の阻止に力を尽くし、産業金融の主導役となる。

戦後、長期低迷が続いた海運界を一貫して支援し、海運の大再編をやり遂げたほか、
頭取時代には石炭、自動車、鉄鋼、化学などの日本の産業再編成を推進した。

65年の山一証券への日銀特融実施や、
70年の新日本製鉄誕生などの際も、財界の知恵袋として活躍。

70年に相談役に退いた後も、特別顧問、名誉顧問などを務め、
財界の相談役として影響力を保ち、国際大学の設立などにも尽力した。

 興銀副頭取だった57年4月から2年間、経済同友会代表幹事。
その幅広い活躍ぶりから「興銀の中山か、中山の興銀か」
「財界の鞍馬天狗」「ミスター再編成」など数々の異名をとった。

経済的合理性と社会的公正の接点を探り出す能力に秀で、
日本の高度経済成長の立役者の一人だった。

(読売新聞) - 11月22日12時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051122-00000004-yom-bus_all

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B1%B1%E7%B4%A0%E5%B9%B3


http://retsuden.gozaru.jp/na/nakayama.htm