20091117
毎日新聞
眉山トンネル
天井40立方メートルはく落
http://mainichi.jp/area/nagasaki/archive/news/2009/11/17/20091117ddlk42040589000c.html
眉山トンネル:天井40立方メートルはく落
国「想定内」、住民ら反発強める /長崎
島原市で国が建設している眉山トンネル(全長905メートル)掘削現場で、
天井の土が落ちる小規模なはく落が起きていたことが分かった。

はく落は3日で、トンネル内には作業員7人がいたが、けがはなかったという。

国土交通省雲仙復興事務所の田中育穂・副所長は
地質のもろい眉山の工事ではく落は想定内。安全性に問題はない」。

しかし、建設反対運動を続ける市民団体などからは、
工事に対する疑問が改めて提示されそうだ。

12日に同事務所での
施工監理委員会(委員長=蒋宇静・長崎大教授)で報告された。

報告では
3日午後7時ごろ、トンネル南側坑口から144メートル地点で、
天井部分が約40立方メートルはく落
トンネル内の7人のうち、1人ははく落場所後方約5メートルで掘削機を操作、
他は掘削機後方にいたため無事だった。
現在は、はく落部分にエアモルタルを充てんする応急措置をして工事を進めている。

眉山トンネルは8月25日に着工し11年3月に完工予定。

田中副所長は「今後は天井補強を慎重にしてはく落を防ぎたい」と話した。

トンネルを巡っては、
市民団体「島原の水を守る会」(清水康裕・代表世話人)が
今年10月に「地下水への影響がある」として
建設中止を求める署名活動を始めている。

清水代表世話人は
「付近住民は事故当時、地響きを感じた。
事故をすぐ公表しない工事のあり方に不信感がある」と反発を強めている。

【古賀亮至】

水屋敷主人の日記