2012 | |
☆ | |
「運を天に任すなんて-素描 中山素平-」城山三郎 | |
初版発行: 1997年5月30日 | |
島原の町の目抜き通りにあるその屋敷は広く、敷地内には三、四ヶ所に泉があり、 豊かに湧き出る水は、道にまで溢れて、人々は履き物を脱いで横切った、という。 その水が、一帯の飲料水や生活用水として役立っていたからである。 先の対談の中で、宮崎康平は 「山野の表面をすっ飛んで行く水と、地下を潜って濾過される伏流水とは、 水の性質に非常に差がある」と言い、 「地下水があって畑を潤している」と、その効用を強調しているのも、 この種の水のイメージがあってのことであろう。 銀行の建物は、広い敷地の一画にあったが、 別の一画に、金三郎(素平の父)は当時では珍しい洋館を建て、 これが「水屋敷」の名で、いまも残っている。 |
|
☆ | |
【中山素平】 元・日本興業銀行頭取。 戦後の日本経済の立役者。別名、鞍馬天狗ともいわれる。 1997年、水屋敷を訪れて「私も中学前まで、ココに居たんだヨ」とおっしゃってました。 |
|
2005年11月19日没 享年99歳 島原新聞(20051123付) 財界の鞍馬天狗 中山氏が死去 「ミスター再編成」元興銀頭取の中山素平氏が死去 |
|
☆ | |
「河童が覗いたインド」妹尾河童(平成3年) | |
☆ | |
「2100年、人口3分の1の日本」 | |
☆ | |
「日本人の時間意識」小原 信 | |
☆ |
|