2001.3.
「特選街」4月号 580円也 | |
『全国日本酒コンテストを勝ち抜いた 真にうまい実力酒』(p172) |
|
全国から22銘柄紹介! (九州では2銘柄) |
|
「萬 勝」 島原の文化発信に貢献する美酒が登場 |
|
新顔の純米酒「萬勝」が、 21世紀初頭を寿ぐ本誌コンテストで 堂々13位の座に輝いた。 精米歩合60%のレイホウを 雲仙の伏流水と協会9号酵母で仕込み、 二年間熟成させた純米酒。 謡曲・高砂より萬に勝れるようにと 命名の「萬勝」は、 島原半島南部のキリシタン遺跡と 手延べ素麺で名高い有家町で 丹念に醸される。 「萬勝」では平成5年より、 新進・気鋭の吉田嘉明四代目蔵元が杜氏として、 東京農大・醸造科で学んだ最新の技術と、 代々の杜氏の伝承の技を融合するのに、 数々の試行錯誤を繰り返してきた。 平成7年から特定名称酒に注力し、 中国・唐の自然詩人王維の五言律詩 山居秋瞑の一句「清泉石上流」を 地元の書家・井上星峯師の揮毫でラベルにした 純米大吟醸酒や純米吟醸酒、 さらに創業当時の酒槽の姿を復活させた 石掛式はね木搾りの 特別純米酒・生詰「ひやおろし」も商品化し、 愛酒家の間で好評を博している。 「良いお酒を造ることで 島原の文化を全国へ発信したい」 という蔵元に大いなる期待をしたい。 文章:立松 朗 |
|